債務整理のメリットとデメリットとは。信用情報はどうなるのか?

借金
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こんばんは。限界おじさんです。

債務整理の一つである「任意整理」の経験者として、債務整理の概要とそれぞれのメリット・デメリットについてご紹介します。

借金の負担

債務整理の説明をする前に、借金の負担感についてお話します。

X(旧Twitter)などで「俺の借金に比べればかわいいもんよ」とマウントをとる人を見かけます。借金の負担感というものは人によってさまざまです。

同じ借金200万円でも年収1,000万円の人間と、年収300万円の人間では負担感がまったく異なります。また、独身と既婚者でも異なりますし、子どもの人数によっても負担感というものは大きく変わります。子どもの成長に応じて必要になるお金も増えていきます。(結婚したことないが、おそらくそうだろう)

借金の負担感は人によって異なる。
  • 収入
  • 支出
  • 家族構成

借金を返済していく上で、無視できないのが『利息』です。アイフル、アコム、レイクなどの大手消費者金融であれば年利18%を利息としてとられます。

消費者金融(年利18%)から500万円を借りている場合の一年間に発生する利息

500万円×0.18=90万円

利息だけで年間90万円(月7.5万円)を支払う必要があります。こうなると、元金がなかなか減りません。毎月の支払いをカバーするために新たに借入するなど、自転車操業に陥ってしまいます。

パンクするまで自転車操業を続ける前に、ご自身の借金完済のロードマップを作ってみるのがいいかもしれません。私は、借金から目を背け続けた結果、パンクして債務整理の手続きをした人間です。

現状を把握する
  • 収入・支出
  • 毎月の返済額
  • 毎月の利息
  • 完済までにかかる期間
  • 将来発生する支出(子どもの学費など)の計算

債務整理手続きの種類

ひと口に『債務整理』と言っても、いくつか方法がございます。

債務整理の種類
  • 任意整理
  • 個人再生
  • 自己破産
  • 特定調停

任意整理

任意整理とは

将来発生する利息のカットや分割払いの交渉を債権者と行う手続き。

分割払いの期間は原則3年間(場合によっては5年間)となります。あくまで、債権者との交渉なので、相手が納得する条件でなければ和解が成立しません。ちなみに、私の場合は、分割払いの期間を5年間で交渉に入ったのですが、アコムからNGがでまして、アコムのみ分割払い期間が3年間となりました。

アコムの言い分としては、「借り入れ期間が短いから」とのことでした。つまり、私から利息があまり取れていないから5年は待てないということなんでしょう。

任意整理を弁護士などに依頼せず、個人でやることも可能です。私は、弁護士に1社あたり25,000円で依頼しました。(4社について任意整理したので、100,000円かかりました)

和解が成立するまでの間(債権者と交渉している期間)は、返済がストップします。私の場合は、和解が成立するまで4ヶ月ほどかかりました。あと、職場に任意整理を行ったことはバレません。

任意整理のメリット
  • 裁判所を通さない手続き
  • 官報に載らない
  • 職場・家族にバレない
  • 任意整理する債権者を選べる
  • 手続きにかかる費用が自己破産や個人再生に比べて安価
任意整理のデメリット
  • 借金の減額はできない(将来利息の免除がメイン)
  • 和解内容によっては、月の返済額が増える場合もある
  • 事故情報が登録される(いわゆるブラックリストに載る)

個人再生

個人再生とは

借金を返済できないおそれがあることを裁判所に認めてもらい、大幅に減額された借金を原則3年間(場合によっては5年間)で返済していく手続き。

住宅や車などの財産を維持したまま、借金を大幅に減らすことができます。任意整理では、将来発生する利息のカットしかできませんが、個人再生では借金の大幅に減額することが可能です。

個人再生のメリット
  • 借金を大幅に減額できる
  • 住宅や車などの財産を残せる
個人再生のデメリット
  • 裁判者を通す手続き
  • 官報に載る
  • 保証人がついている借金は保証人が払う必要がある
  • 任意整理に比べて費用が高い
  • 事故情報が登録される(いわゆるブラックリストに載る)

自己破産

自己破産とは

財産がないために支払うことができないことを裁判所に認めてもうらことにより、法律上、借金の支払義務を免除してもらう手続き。

自己破産手続き中に制限される職業や資格がありますが、制限されるのは手続き中のみです。

自己破産のメリット
  • 借金が全額免除される
自己破産のデメリット
  • 裁判者を通す手続き
  • 官報に載る
  • 保証人がついている借金は保証人が払う必要がある
  • 住宅や車などの財産を手放す必要がある
  • 任意整理に比べて費用が高い
  • 事故情報が登録される(いわゆるブラックリストに載る)

特定調停

特定調停とは、裁判所に申し立てを行い、裁判所にいる調停委員が債務者と債権者の間に入り、和解を行う手続きです。弁護士等に依頼せず、調停委員が交渉するため、他の債務整理と比べて手続きにかかる費用が安価。

特定調停の特徴
  • 裁判者を通す手続き
  • 官報に載らない
  • 借金の減額はできない(将来利息の免除がメイン)
  • 手続きは本人
  • 手続きにかかる費用が安価
  • 事故情報が登録される(いわゆるブラックリストに載る)

信用情報機関への登録

債務整理を行うと、信用情報機関にその情報が登録されます。俗にいう「ブラックリスト」です。貸金業者は、貸付ける際に信用情報機関の登録情報を確認しますので、債務整理を行った場合、新規に借入することが厳しくなります。

登録期間は、各情報機関によって異なりますので、それぞれのホームページなどでご確認ください。※債務整理の内容によっても登録期間が異なります。

どの(債務整理)手続きを行うかは、借金額借入先、資産、ライフスタイルなど様々な視点から検討する必要がございます。その上で、債務整理によるメリット・デメリットを確認して、最適な手続きを選択することをお勧めします。

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