こんばんは。限界おじさんです。
債務整理の一つである「任意整理」の経験者として、債務整理の概要とそれぞれのメリット・デメリットについてご紹介します。
借金の負担
債務整理の説明をする前に、借金の負担感についてお話します。
X(旧Twitter)などで「俺の借金に比べればかわいいもんよ」とマウントをとる人を見かけます。借金の負担感というものは人によってさまざまです。
同じ借金200万円でも年収1,000万円の人間と、年収300万円の人間では負担感がまったく異なります。また、独身と既婚者でも異なりますし、子どもの人数によっても負担感というものは大きく変わります。子どもの成長に応じて必要になるお金も増えていきます。(結婚したことないが、おそらくそうだろう)
借金を返済していく上で、無視できないのが『利息』です。アイフル、アコム、レイクなどの大手消費者金融であれば年利18%を利息としてとられます。
利息だけで年間90万円(月7.5万円)を支払う必要があります。こうなると、元金がなかなか減りません。毎月の支払いをカバーするために新たに借入するなど、自転車操業に陥ってしまいます。
パンクするまで自転車操業を続ける前に、ご自身の借金完済のロードマップを作ってみるのがいいかもしれません。私は、借金から目を背け続けた結果、パンクして債務整理の手続きをした人間です。
債務整理手続きの種類
ひと口に『債務整理』と言っても、いくつか方法がございます。
任意整理
分割払いの期間は原則3年間(場合によっては5年間)となります。あくまで、債権者との交渉なので、相手が納得する条件でなければ和解が成立しません。ちなみに、私の場合は、分割払いの期間を5年間で交渉に入ったのですが、アコムからNGがでまして、アコムのみ分割払い期間が3年間となりました。
アコムの言い分としては、「借り入れ期間が短いから」とのことでした。つまり、私から利息があまり取れていないから5年は待てないということなんでしょう。
任意整理を弁護士などに依頼せず、個人でやることも可能です。私は、弁護士に1社あたり25,000円で依頼しました。(4社について任意整理したので、100,000円かかりました)
和解が成立するまでの間(債権者と交渉している期間)は、返済がストップします。私の場合は、和解が成立するまで4ヶ月ほどかかりました。あと、職場に任意整理を行ったことはバレません。
個人再生
住宅や車などの財産を維持したまま、借金を大幅に減らすことができます。任意整理では、将来発生する利息のカットしかできませんが、個人再生では借金の大幅に減額することが可能です。
自己破産
自己破産手続き中に制限される職業や資格がありますが、制限されるのは手続き中のみです。
特定調停
特定調停とは、裁判所に申し立てを行い、裁判所にいる調停委員が債務者と債権者の間に入り、和解を行う手続きです。弁護士等に依頼せず、調停委員が交渉するため、他の債務整理と比べて手続きにかかる費用が安価。
信用情報機関への登録
債務整理を行うと、信用情報機関にその情報が登録されます。俗にいう「ブラックリスト」です。貸金業者は、貸付ける際に信用情報機関の登録情報を確認しますので、債務整理を行った場合、新規に借入することが厳しくなります。
登録期間は、各情報機関によって異なりますので、それぞれのホームページなどでご確認ください。※債務整理の内容によっても登録期間が異なります。
どの(債務整理)手続きを行うかは、借金額借入先、資産、ライフスタイルなど様々な視点から検討する必要がございます。その上で、債務整理によるメリット・デメリットを確認して、最適な手続きを選択することをお勧めします。